モンスターハンタールチフェル2nd
 ドザァッ!



 全長8メートルにはなろう巨体が、今地面に横たわる。



「やった……」

 アレックは大地に大剣を振り下ろした姿勢で固まっており、目の前に出来た亡骸を見つめたままボソッと呟いた。



「ふぅ……

 どうやら、腕前は確かなようだな。
 ま、私の父上が稽古をつけたのだ。
 それ相応の力がなければ困る」

 狩りが済んだ後の百合の顔は、先程までのキリッとした鋭い感じは無く、村で見たムッツリ無愛想面に戻っていた。



「だが、まだまだ詰めが甘いな。
 たかがヒプノックごときに苦戦を強いられていたのでは、真のサムライにはなれぬぞ?」

「真の、サムライ?」

 その言葉にアレックは疑問符を持たずにはいられなかった。
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