モンスターハンタールチフェル2nd
 サムライという名を聞くのは初めてで、その名の意味することはサッパリだった。



「お、お前本当に父上の弟子だったのか?」

「いや、そんなこと言われても、記憶無いし……」

「いいか、サムライとは太刀を極めた者にしか与えられない特別な称号なのだ。
 太刀より生を受け、太刀のように生き、太刀のように武を振るう。
 それがサムライの在るべき姿だ!」

 百合は真剣の眼差しでアレックを睨み、解説をするのだった。

 アレックは少し引きめでそれを最後まで聞くこと数分。

 ふとあることに気が付いた。

 というか、思い出した。



「そういえばルチナ……」

 睡眠ガスを食らって眠りについてから、ずっとほったらかしにしていたのだった。
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