モンスターハンタールチフェル2nd
 ほったらかしにしていたということもあって、全く気にしていなかったのだが、今さらではあるけど心配するアレックであった。





「ルチナ、起きろ」

 アレックはうつ伏せに眠るルチナの肩を揺さぶり、起こそうとするがなかなか目を覚まさない。

 まさか死んでしまったのでは?

 そんな気持ちがふと横切ったが、次の出来事でそれは吹き飛んだ。



 バコッ!



 なんと百合がルチナの頭を鞘の先でどついたのだ。

 すると、さっきまで肩が外れるくらい揺さぶっても起きなかったルチナが、頭にスイッチがあったのだろうか、ピクリと反応してムクッと起き上がったのだ。

「あ~、いった~い……

 何?
 どうなったの?」

 遅い目覚めにボーッとしながら、百合を見つめ、アレックを見つめて後頭部をさする。
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