モンスターハンタールチフェル2nd
 憂いの目を閉じたまま語らい、全て言い終えた時に目を開けて再び2人を見据えるのだった。

 この時はまだ、2人とも百合が何を考えているのかはまだ分からない。



 だが、例え知ったとしてもその内側までは知ることは無いだろう。

 ずっと……



 ・ ・ ・



「また聞くようで悪いが、この道で本当に合ってるのか?」



 夕方。

 外は綺麗なオレンジ一色に彩られ、光源となる太陽も遠くの山にその身を落とそうと、一部分がだんだんと隠れていく頃に、この街ではお尋ね者となっているアンとノアは、ただ今城の中に侵入して迷子の状態だった。



「ん~…
 ここはちょっと思い出せないわ」

 真っ直ぐ長く続く廊下の真ん中で、アンが顎に手を当て首を傾げて考えている所だ。
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