モンスターハンタールチフェル2nd
「あのなぁ、これはお遊びじゃないんだ。
 見つかりでもしたら俺たちは……」

 とノアが声を小さくして叫ぶが、突然振り向き何か思いついたような明るい笑顔を見せるアンの顔がノアを見据える。

「そうだわ変装よ!」

「……は?」

 一瞬ノアは言葉を失った。

「変装すれば誰にも気付かれずに城内を散策出来るじゃない?」

「あ~…、マジで言ってる?」

「ええ、マジよ♪」

「……はぁ~」

 ため息をつくしかないノアだった。

「さ、そうと決まれば行くわよ!」

「って、どこに行く気だ!?」

 アンは生き生きとした笑顔でノアを引っ張って、今まで通ってきた道を逆走する。

 そしてとある一室の前で止まり、扉を開けて中に入り込む。
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