姫と魔界の5人の魔女。
「ローズが襲いかかってごめんね。」
目をずっとつぶっている彼。
もしかして…目が……?
「そうなんだ、見えないんだ。…あっごめん!心の中を勝手に読んじゃったりして…」
読まれたぁ!!
「いえ…。いいんですよ。」
「そうか…もう読まないようにするからね。それより初めまして。僕の名前はレオン。」
「はい…」
「そして僕は最南端に住む魔法使い。」
最南端…か…。
そっ…そういえばローズは…。
辺りを見回すと近くの壁でもたれかかって倒れているローズの姿があった。
「ローズさ…ん??大丈夫ですか?」
「あ…ごめん…なさい…。汐莉さん…。。ま…満月の夜だけはどうしても抑えられなくて…」
ゆっくり起き上がるローズ。
「いいですよ。私、これでローズさんの事嫌いになったりしませんから…!」
「ローズ、レオンだよ。」