遠い恋-あの空を見上げた日-
新しい世界へ
- 中2の春

近くの中学に通っている
何のへんてつもない女の子。
部活はソフトボール部。
やっと部活にも慣れて
新クラスには同じ部活の子や
同じ小学校の子が結構いて
何の問題もない。

ただ恋愛を除いては..。

単純な性格は自分でも
十分わかっていた。
自分は多細胞生物ではなく
単細胞生物かというくらい
単純で純粋で。

小学校3年生の時は
好きな人が2人も3人もいた。
小学校4年生の時は
計算ドリルを教えて
くれたあの子に恋した。
思い切って告白したけど
友達止まりって言われて。

恋していない時なんて
私にはなかったのかもしれない。
でもそれでよかった。
恋すると楽しいから。

新しいクラスになってから
気になる人が出来た。
やっぱり単純な私には
単純な理由で
ただかっこよくて
すごく面白くて
スポーツが出来て。
ただそれだけ。

特に相手のこと何も
知らないくせに
メールをし始めた。
メールをして間もないのに
好きな人の話になり
「あんたやで」と
言ってしまった。

案の定フラれた。
どうしようもないバカだ。
正直ヘコんだ。

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