遠い恋-あの空を見上げた日-
しかし決められた時間になり
仕方なく駅へ向かった。
友達も残念そうな
顔をしていたが、
新幹線に間に合わなくなれば
洒落にならない。
いくら中二の私でも
それくらいはわかっていた。

改札を通り、ホームで
レボにメールを打った。
「ほんまにごめん…
新幹線の時間がもう
間に合わへんくなる…」
半分泣きそうになりながら
メールを送った。

電車に乗り込むと
今までの楽しみが
全て流れ落ちたようで
涙がこぼれそうになった。

とその時、
向こう側に電車がやって来た。
プシューッ―

それと同時に私の携帯に
一通のメールが届いた。
「今着いたよ…」
思わず電車の窓に
しがみついた。

あと5分待っていれば
会えたかもしれない。
しかし中二の私では
何も出来なかった。
ただ泣くことしか
出来なかった。
私はレボにひたすら謝った。

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