遠い恋-あの空を見上げた日-
そんなある日、
薄暗い部活の帰り道
サオリが重たそうに
口を開いた。
「実は好きな人出来てん」
恋バナが大好きな私は
もちろん食い付いた。
サオリにそんな素振りは
見られなかったので
少し驚いた。
だがすごく気になった。
「で、相手は?」
サオリは私の顔を見つめ
更に重たそうにこう言った。
「掲示板の人やねん」
一瞬サオリの言ったことが
理解出来なかった。
サオリもそれを
察知していたらしい。
目をまん丸にした私に
更にこう言った。
「サオリもネット上で
恋愛とかありえんって
思ってたよ!
やけど話してるうちに
好きになってもてん…」
理解するのに時間を要したが
サオリが切実に私に
訴えていることはわかった。
多分掲示板の人のことなんて
私にしか言えないのだろうと。
その気持ちをなんとか
わかってあげたかったが、
顔も知らない相手を
好きになるなんてことは
いくら単純な私でも
理解し難かった。
別れ際サオリは念を押すように
「こんなん相談出来るん
あんたしかおらんから!」
と言った。
薄暗い部活の帰り道
サオリが重たそうに
口を開いた。
「実は好きな人出来てん」
恋バナが大好きな私は
もちろん食い付いた。
サオリにそんな素振りは
見られなかったので
少し驚いた。
だがすごく気になった。
「で、相手は?」
サオリは私の顔を見つめ
更に重たそうにこう言った。
「掲示板の人やねん」
一瞬サオリの言ったことが
理解出来なかった。
サオリもそれを
察知していたらしい。
目をまん丸にした私に
更にこう言った。
「サオリもネット上で
恋愛とかありえんって
思ってたよ!
やけど話してるうちに
好きになってもてん…」
理解するのに時間を要したが
サオリが切実に私に
訴えていることはわかった。
多分掲示板の人のことなんて
私にしか言えないのだろうと。
その気持ちをなんとか
わかってあげたかったが、
顔も知らない相手を
好きになるなんてことは
いくら単純な私でも
理解し難かった。
別れ際サオリは念を押すように
「こんなん相談出来るん
あんたしかおらんから!」
と言った。