☆ANGELとDEVIL†・。・。天界の姫と魔界の王子・。・。
巧side
「はぁー…」
疲れた…。なんだかここ数日でかなりお客が増えたな。まぁ、良いことなんだろうけど何故か“ポーカーフェイスのプリンス”なんてあだ名が付いた。正直な気持ち全然嬉しくない。そもそも俺はポーカーフェイスじゃないし。そしてあまり気にすることではないがここ数日、やけに男子が真李亜の周り居るな。ちなみに真李亜のあだ名は『喫茶店の天使』だそうだ。本人は気づいてないみたいだけど周りからは「笑顔がいい」とか、「話していて明るくなれる!」とかなんとかいろんな話を耳にする。
俺は別に彼女の周りに誰が居ようが話そうが関係なかった。けど最近真李亜から目が離せないと言うか、知らない間に見ているとか、最近そんなことが続いている。まぁそれはそれで、最近彼女と話すと胸の辺りがドキドキして苦しくなるのはなんでだろう?あと他の奴(男)と話しているのを見ると何故かイライラする。あー思い出すだけでなんかムカつく
パキパキパキ…
「……はぁ、なんか調子狂うな。」
そんな時また厄介な奴がきた。
「お疲れーポーカープリンス♪」
「それは止めろ。さもなくば探ってルカにチクるぞ。」
「!!…ゎ、わわわっ!!…ごめんごめん冗談だ……って、なんかあった、巧?」
「は?別に何もないけど?なんでだよ?」
「だ、だってほら…」
「…あ……。」
気づいてなかったのか〜
ハリスの指差す方を見ると、俺が持っていたグラスにヒビが入っていた。