☆ANGELとDEVIL†・。・。天界の姫と魔界の王子・。・。
巧 side
今朝はマジでヤバかったな……。
真李亜には悪いことをした。それは頭ではわかっている…だけど俺にとってその気持ちは逆なんだよな。
寝ぼけていたとはいえ、今でもあの時の感触は覚えている。それに目を開けたら真李亜の潤んだ瞳に口元についていたよだれ。頬を赤らめて俺を見ていたあの表情を目にした時は、凄く可愛くて綺麗だと思った。理性がぶっ飛ぶかと思ったくらいに…。
……って!俺は何言ってんだよ!!
はぁ〜、真李亜に会った日から俺はおかしくなったな。俺が俺じゃないみたいだ。今まで女なんて何百人とパーティーなどで相手をしてきたがこんな気持ちは初めてだ。
「…………。」
「たーくみ♪何怖い顔してんの〜?」
「……あぁ、ハリスか。なぁお前、今気になる奴いるか?」
「………は?何だよいきなり…?」
「どうなんだ。いるのか?いないのか?」
ハリスは戸惑いながらもしばらくして口を開いた。