☆ANGELとDEVIL†・。・。天界の姫と魔界の王子・。・。
見て回るって言っても……。
「広すぎだよ〜!」
廊下は果てしなく続いてるし、階段は螺旋階段で、上までずっと繋がっていて何処まで続いているのか分からないし……。
「家を見て回るだけで疲れたのは初めてだわ。」
ポン
私はため息を吐くと後ろから肩を叩かれた。
振り向くとそこに立っていたのはルアンさんだった。
「1人で何をしてるの?」
「あ……家を見て回ってたんです。パーティーまでまだ時間があるので。」
「そうなんだ。……もし良ければ城を案内しようか?」
「え!?」
「僕じゃ役不足かな?」
「いえ……そんなことありません!ぜひお願いします。」
「良かった。それじゃあ行き先は僕が決めてもいいかな?」
「はい、お願いします。」
こうしてルアンに城を案内してもらうことになった真李亜。これから先、どうなるのだろうか……。