☆ANGELとDEVIL†・。・。天界の姫と魔界の王子・。・。
「どういたしまして。そうだ!息抜きにテラスに行ってきなよ。」
「えっ!いいの?」
「大丈夫だよ。でもちょっとしたら戻ってきてね、お姫様♪」
ハリスくんはそう言うと、ウインクをして行ってしまった。
「まったくハリスくんったら。でもせっかくだから行ってみようかな。」
私はテラスに向かった。
「わぁ〜!綺麗ー!」
テラスからは街の明かりが見渡せて、まるで宝石箱みたいだった。
「…………。」
しばらく黙って見ていると後ろからカーデガンをかけられた。
「風邪引くぞ。」
「巧くん…ありがとう。」
そしてまた何を話すでもなく、2人で夜景を見ていた。
そして真李亜は思った。
このドレスやっぱり似合わなかったのかな……。
私は俯いた。
「ん?……どうかしたのか?」
「……何でもない。気にしないで。」
「………あーもう!面倒くさいな!」
「!?」
巧くんが……壊れた!?
ぎゅっ
「きゃっ?!」