☆ANGELとDEVIL†・。・。天界の姫と魔界の王子・。・。


そして体を少し離して見つめ会うと、お互いが引き寄せられる様に、キスをした。

初めてのキス……では無いけれど、あの時のキスよりも、今している優しくて甘い温かいキスの方が、何倍も私の心に響いていた。

「んっ…。」

長いキスを終えて、また見つめ会うと、巧くんがはにかんだ様な笑みで私を見ていた。その目は優しくてとても温かいまなざしだった。

もう一度キスをしようと顔を近づけると……。

「真李亜ちゃーん!」

「「!?」」

「ハ、ハリスくん!」

「あ、見つけた!そろそろ戻らないとヤバそうだよ〜って、何で巧と一緒なの?」

「え…そ、それは……。」

私たち両想いになりましたー!

なんて言えるわけ……

「俺たち両思いになった。つまり恋人になったから真李亜には手を出すなよ、ハリス。」

「!?たっ、巧くん!」

「……………。」

ハリスくんはポカーンとした顔で私たちを見ていた。



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