レイニイデイ
部活に出てもため息ばかり出てどうしようもない。
悩みの種は明日の、あたしの誕生日のことなんだから。
「つばさ明日誕生日だよね?おめでとー!!!」
「15歳か、いーなー。」
「おめでとう!!!」
こうやって声をかけてくれる友達が居ることは贅沢で感謝しなきゃと思う。
けどあたしはもっと贅沢を求めた。本当に祝ってほしい人に祝ってもらうこと。
プレゼントなんて要らないから、だから家族に祝ってほしい。
『誕生日まじで要らない』
「そんなこと言わないの。」
小学校から一緒で家が近所の栞にそう言われた。
「去年の事まだ気にしてる?」
『そりゃそうだよ。あんな酷い誕生日は初めてだもん。』