変身リカちゃん
それでも気づけば私は夢の中にいた。


私の食べる速さと寝る速さは

地元で選手権があったならぶっちぎりで優勝するはずだ。

もちろん東京でもいいところまでいけるはずだ。


夢の中の私は、

頭が痛くなるような音が鳴り響き、

タバコの臭いが漂うパチンコ屋にいた。

どの台がいいか物色していると端の台を打っていた

お婆さんが不機嫌そうに台を離れるのが目に入った。

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