kiss me!*バレンタイン【短編】
なんだか、胸騒ぎというか、いやなよかんみたいなものを感じて
凄く怖い気持ちになった。
「美和子…?どした?」
と、震えるあたしに
優しく聞く中山くん。
あたしは、
怖くて怖くて…
ただただ目をつむって、
ただただ彼の腕を握って震えてることしかできなかった。
「大丈夫、
…大丈夫だから
美和子は、ちゃんと俺が守から…」
いつもなら
ここで、安心できる。
なのに、できない…。
アナウンスが流れた。