kiss me!*バレンタイン【短編】


なんだか、胸騒ぎというか、いやなよかんみたいなものを感じて
凄く怖い気持ちになった。






「美和子…?どした?」





と、震えるあたしに
優しく聞く中山くん。





あたしは、
怖くて怖くて…
ただただ目をつむって、
ただただ彼の腕を握って震えてることしかできなかった。





「大丈夫、
…大丈夫だから
美和子は、ちゃんと俺が守から…」





いつもなら
ここで、安心できる。



なのに、できない…。








アナウンスが流れた。



< 20 / 24 >

この作品をシェア

pagetop