【短編集】涙の流れるその原因に
そうして2週間は経ち、宮内たちは元の学校に戻った。
俺はひとり、夜道を歩く。
思い出すのは宮内がいなくなる前日。
――――…
「なぁ、俺、塔子と付き合うことになった」
「へぇ〜。それはそれはオメデトウ」
「……これは牽制だから」
――――…
「牽制ねぇ…。本当大人気ない。
牽制するなら俺に可愛い子でも紹介しろっての」
きっともうあんな彼女を見れないのだろう。
ずっと、ずっと、ずっと
end.