ベイビー ラヴ
「そっか。じゃあ明日は一緒に滑ろうか?」
「え?」
「俺、中学まで滑ってたんだぜ?」
「へ…へぇ」
「滑り台の神様!とか言われたことあるんだぜ?」
戸惑う比奈を笑わせたくて、俺は必死だった。
「俺、実はブランコの神様も言われたことあるんだせ!」
「ぷっ!」
笑った。
「一成兄ちゃん、神様ばっかり。じゃあ比奈はブランコの姫になりたい!」
安心した俺は更に調子に乗って、寝る間際まで、ずっと比奈と馬鹿をしていた。