ベイビー ラヴ
教室はすごくザワザワしていた。
「おはよ!」
「おっ、一成!おはっ」
「お前も大変だな・・・」
しみじみするように、言う宏に
「何が?」
「実はさ、隣のクラスの昴(すばる)が、柚子のこと好きって言い回ってるらしいで。」
は・・・?
「コンビニから一緒に出てくるの見てる奴もいてさ・・・」
「ウワサだろ?」
「まぁ・・・な」
もやもやした気持ちで、ボーっとするしかなかった。
浮気?
そんなはずない。
そんなことする奴じゃない。
「おはよ」
いつの間にか柚子が隣にいた。
ビクッ
「なにびっくりしてんの?」
「ちょっと、ぼーっとしててさ・・」