ベイビー ラヴ



「理沙(りさ)さん!」

「あらっ!こんにちは、柚子ちゃん」




聞き覚えのある声に顔を上げれば、

「あら?」

比奈を公園で助けてくれた、女の人がいた。


「あのときの!」

驚いた俺は、失礼ながらも指をさした。


「こんにちは。なんとなく、また会うような気がしてたの。」

ふんわりと笑う彼女は、ここ『starlight(スターライト)』のマスター。

「この前は、ありがとうございました。」

「いいえ、そんな。またあえて嬉しいわ。」


「えぇ?知り合いだったの?」


「まぁ…な」

情けない俺を、柚子には見せたくなくて…
公園での出来事で、少し話してない部分があった。
そこがちょうど、理沙さんとのところで…
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