永遠の絆


俺はそっぽを向いた。


やっぱ裕斗は苦手だ。



「あ、もしもし……え!?は!?」

静音とは思えない声。


「絢音ちゃん…」

静音は携帯を絢音に渡した。


「もしもし?今どこ?…え!?静岡!?」

「「えぇ!?」」


静岡ってどういうことだよ…


「うん、うん…わかった。じゃあね」

「なんだって?」

「なんか、すぐは帰れないから家帰ってって…」


…昨日、俺の母親と静、絢音の母親で静岡に旅行行ってて寝坊か…


「じゃあ帰るか…」

「せっかくの東京だし、回ろうよ」

「え?」


俺が帰ると言った直後に、裕斗が提案した。


「ちょ…」

「そうだよね!せっかくだもん」


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