vivid 君ヲ求メタ




「…」


「…」


「へへ…すいません。子供の夢です。雲に乗るのは」


沈黙の後、少女は言った。

「でも、びっくりしちゃった。雲になりたいなんて」


…突然言い出すんだもん。


私は、空を見上げた。

雲が、あちらこちらに浮かんでいる。

「いい天気ですね」



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