超イケメン☆ホストクラブ【番外編】
「言っただろ? 知ってるって……俺は、おまえのことを、ずっと見てきたんだから……」

「ずっと、見てきた……?」

そんな言葉を口にされるなんて、まさか思ってもいなかった。

「ああ、夏目 理沙をプロジェクトに推薦したのは、俺だから」

「嘘…そんなの……」

目の前の軽薄なだけのはずの男が、私のことをずっと見ていて、まして仕事に抜擢してくれた本人だったなんて、とっさには信じられなかった。

「嘘じゃないさ……おまえの頑張りくらい、知ってるんだぜ?」

軽く笑っている表情と、そのキレ者の上司らしいセリフとが、どうしてもうまく噛み合わなかった。
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