超イケメン☆ホストクラブ【番外編】
「つまんない……三日月は、やたらもててるし……ちっとも、おもしろくないんだけど……」

そうひとりごとを呟くと、なんだか悲しくもなるみたいだった。

涙が流れてきそうにもなって、顔を上へ向けると、空には綺麗な月が出ていた。

「綺麗……」

私は、月の浮かぶ夜空を眺めながら、ぼんやりと口にした。

――と、

「こんなところにいたのですか? 理沙…」

と、声をかけられた。
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