超イケメン☆ホストクラブ【番外編】
三日月が自分の仮面をはずし、私の仮面も取り払った。

「理沙……」

私をじっと見つめ、三日月が黙り込む。

もどかしいような沈黙が続いた後、近づいた唇に、抗えない自分がいた。

「ずっと、あなたを求めていました……」

腰を抱かれた手に、熱がこもるようだった。

「……愛しています。……狂おしいくらいに」

胸のあいたドレスからのぞく鎖骨に口づけられると、そこに熱が灯るようにも感じた。

「三日月……」

メガネのない彼の瞳は、ほのかに潤んでも見えて、ひどく艶っぽかった。

「愛してる……私も…」

彼の背中に腕をまわすと、いっそう強い力で抱き締められた。
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