*white note*
キーンコーン カーンコーン

学校のチャイムが鳴ると同時に
着席していた生徒が立ち上がり、
鞄を持って教室を出て行く。


「ゆうかぁーーーーー」


私が呼んだ子は
『七瀬 優華』(ナナセ  ユウカ)♀
小学校からの友達で、私の憂鬱の親友。


「なにぃ?」


「一緒に帰ろぉー♪」


「ゴメン!部活あるから帰れないわw」


ですよねぇ。
優華は陸部で、毎日忙しそうだけど・・・
どうせうちなんか帰宅部ですよーーだ!!

なんて一人でブツブツ言っていたら


ドガッ―――――


「いったぁ」


頭になんか当たったぞ!!
誰だぁ、人の頭に物をぶつける奴は!!


「ヒマ人、一緒に帰ろー♪」



・・・なんですと?!



「ヒマ人言うな。」



人に物をぶつけておいて言う言葉が
それですか。
もっと言う事ありますよね?


「あ、優華と帰る??」


「いゃ・・・違うけど」



・・・一瞬にして明るい顔が暗くなる。
その名前、出さないでほしい。
だって澪斗・・・











優華の事が”好き”なんだよね。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop