こいのはなし。
翌日は朝から雨だった。



雨が強くなってきて、部活は早く終わった。




いつものコンビニ前を通る時にチラッと確認する。



さすがに、雨の日は居なかった。



車止めに腰かけて…とするには、雨は凌げない。



なんとなく、普段は寄らないコンビニに寄ってみた。



入り口近くに陳列されている新発売のカップ麺は、


あのカップ麺の女が食べていたやつじゃないかと思った。





手元まで見てなかったから良くは覚えていないけれど、そんな気がして、



一つ買ってみる。




車止めに腰かけては、ラーメンを啜っている姿は、




お腹が好いていたからと言うわけでも、




このカップ麺が大好きだと言うわけでもなさそうだったけれど…。



家に帰ると、母と姉に帰ると買い食い(食べるのは家へ帰ってからだけど)を突っ込まれた。



「あんたがカップ麺なんて珍しいわね」





姉に言われて、確かにそうだな、と思った。




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