君の光を想う




お互い折れない儘繰り返していると柚の瞳が輝き出した。







「じゃあさ、何かお揃いのもの買おうよ!」







キラキラとした表情が向けられる。

お揃い……

縁日で、か?





そんな疑問を抱きながら柚の手を取り、

繋ぐと顔を見せずに前方へ進む。






「お揃いってなんだよ」


「んー分かんない」





結局分かんないのかよ…





「春との、お揃いが欲しい」





鈍感、天然の癖に……




そうやって、



俺の心を熱くさせる。






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