サクラ舞う。
マリアと6人
「量子ちゃーん!」
「あっ、万佑花ちゃん。おはよ」
わたしは
野山 万佑花(ノヤマ マユカ)
そんでもって
友達の
西田 量子(ニシダ リョウコ)ちゃん。
わたしたちは
中学1年生。
今年、このN中学に入学した。
「英語の予習やった?」
「うん!うちは終ってる♪」
「うーう。お願い!後で写さして!」
「いいだろー。ただし今度こそマックおごってね(笑)」
「りょーかい!」
量子ちゃんといつもみたいな
ばか話しして
2人で笑ってた。
楽しかった。
がらっ―――
「あっ、ひなのちゃん!おはよ…」
「…おいっ、どけっ!ブス」
後ろから声がした。
「なっ、だからうちはブスじゃねぇっつーの!」
「なに?板橋?」
「うっ、うるさい!」
この人は
峰岸 一(ミネギシ ハジメ)
なぜか
やたらつっかかる。
みんなは
『一くんがうちを好き。』…とか言ってるけど…
「…絶対、ありえない!」
「えぇーでもわかんないよ?」
「うちのこと『ブス』って言うんだよ!?」
量子ちゃんと
友達の綾華ちゃんと
昼休みに図書館にきていた。
「だけどさーそれって逆に怪しくない?」
「なんでー?」
「だって、男子ってたいてー好きな子にちょっかいだすじゃん!?」
「えー。だけど一くんは、うちが板橋くんを好きなこと知ってるんだよ?」
「まぁさ、諦められないんじゃない?」
「えー、そーなのかなぁ?」