妖精なアイツ【完全版】
「じゃ、桜井の席は廊下側の一番端の、一番後ろだ。」
「はいっ!」
私は、皆の注目を浴びつつ、席に向かった。
当たり前だけど、知らない人ばかりで、緊張は倍増。
席に着くと、ひとりの女の子に喋りかけられた。
「大阪から来たんだって?私、中野桃子(なかの ももこ)って言うんだ!よろしくね!!」
斜め前の席の桃子という女の子は、少しブリブリ系で、セーラー服などに無数のキャラクターもののマスコットをつけている。
ニコッと笑った顔が可愛い。
「私は、向井直子(むかい なおこ)!ナオって呼んで!!」
前の席のナオという女の子は飾りっ気の無いシンプルな女の子で、サラサラのロングヘアーが清楚っぽい。
「俺は松井夏男(まつい なつお)!学校イチの男前は俺の事!」
隣の、また隣の席の夏男という男の子は、顔はカッコイイが、チャラチャラした感じ。
制服のボタンはほぼ止めていない。
いきなり話しかけられてビックリするが、皆フレンドリーで良かった、と安心した。
ただ、隣の席が空席なのが、少し気になった。
しかも、なんだか、この席だけゴージャス…?
私はその席を見ていると、さっきの一人が話しかけてきた。
「ねえ、あの担任、原田則夫っていうんだけど、ゴリラみたいだから『ゴリ男』とか『ゴリ』とか呼ばれてんの!桜井さんも気安く呼んでいいからね!」
ナオがそう言うと、
「向井!勝手に気安く呼ばすな!」
ゴリはそう言いながら笑っている。
私もつられて笑っていると、
スパーン!!!!
音を立てて勢いよく教室のドアが開いた。
その瞬間教室の空気が固まり、開いたドアから、何者かが入って来た。
「はいっ!」
私は、皆の注目を浴びつつ、席に向かった。
当たり前だけど、知らない人ばかりで、緊張は倍増。
席に着くと、ひとりの女の子に喋りかけられた。
「大阪から来たんだって?私、中野桃子(なかの ももこ)って言うんだ!よろしくね!!」
斜め前の席の桃子という女の子は、少しブリブリ系で、セーラー服などに無数のキャラクターもののマスコットをつけている。
ニコッと笑った顔が可愛い。
「私は、向井直子(むかい なおこ)!ナオって呼んで!!」
前の席のナオという女の子は飾りっ気の無いシンプルな女の子で、サラサラのロングヘアーが清楚っぽい。
「俺は松井夏男(まつい なつお)!学校イチの男前は俺の事!」
隣の、また隣の席の夏男という男の子は、顔はカッコイイが、チャラチャラした感じ。
制服のボタンはほぼ止めていない。
いきなり話しかけられてビックリするが、皆フレンドリーで良かった、と安心した。
ただ、隣の席が空席なのが、少し気になった。
しかも、なんだか、この席だけゴージャス…?
私はその席を見ていると、さっきの一人が話しかけてきた。
「ねえ、あの担任、原田則夫っていうんだけど、ゴリラみたいだから『ゴリ男』とか『ゴリ』とか呼ばれてんの!桜井さんも気安く呼んでいいからね!」
ナオがそう言うと、
「向井!勝手に気安く呼ばすな!」
ゴリはそう言いながら笑っている。
私もつられて笑っていると、
スパーン!!!!
音を立てて勢いよく教室のドアが開いた。
その瞬間教室の空気が固まり、開いたドアから、何者かが入って来た。