妖精なアイツ【完全版】
「あいつは、ミーハーで、いっぱい好きなやついて、あのチョコは…きっと、ついでなんだ。…それが、なんか…ムカついて。」


「それって…」


それって…それって。


ヤキモチ?


私の中で、テンションがむくむく上がっていく。


「夏男は、桃子の事好きなんやな!?」


「しーっ!声でかいっ!!」


「あ…ゴメン。」


私は慌てて口を隠して、黙る。
周りには人がいないから、大丈夫だと思うけど。


「あんな態度とって、謝りたいけど…避けられそうで。」


夏男も、悩んでたんだ…。


「夏男!私、協力するよ!」


桃子にも、早く元気になって欲しいし、二人が両思いなら、問題無いじゃない!


私は小さくガッツポーズをした。
教室に戻って、お弁当を食べる。


なんだか嬉しくなって、食が進む。
放課後、桃子と夏男の、仲直り計画だ!!


私は、意気込んでいた。
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