妖精なアイツ【完全版】
次の日、まだギクシャクしている二人を微笑ましく見ながら、次の授業の準備をする。


…そういえば、宿題出てたんだっけ…忘れてた。


「ねー、ヒカル。宿題見せてくれない?」


妖精なら、頭良いし、以外に真面目やし、やってるかも。


「え?」


妖精は顔を真っ赤にしていた。


「どないしたん?熱あるん?」


私が顔を近付けると、妖精は席を立って、教室を出て行った。


…なんなん?アイツ。


「美希、宿題なら、俺やってるから見せるわ。」


「あ、うん…ありがと。」


長谷川に宿題を見せてもらったけど…妖精の事が気になった。


一体、どうしたんだろう?


その日は、長谷川と帰る事になった。


東京に来てから長谷川と帰るのは、実は初めてなので、なんだか新鮮。
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