妖精なアイツ【完全版】
「実行したよ!」


妖精―――――!!?またか!


「うそー!手、早ーいっ!」


桃子はピョンピョンと飛び跳ねた。


…手早いって…。
確かに、そうなんだけど。


「で、どう?」


どう?って…


「何もないけど、僕達の幸せは保証されたね!」


そ、そうゆうモンか?
よく分かんないけど。


「じゃ、今日はお祝いだね!皆でファミレス行こう!」


「また、ファミレスかい?」


「高校生なんだから仕方無いだろ。金もそんなねーし。」


「たまにはいいもの食べたいよね。」


そう言って、皆鞄を持った。
私は皆よりワンテンポ遅れて、鞄を持った。


「ミッキー。行こう。」


妖精が手を差し延べて、私はその手に捕まる。


…ジンクスの通り、これからもずっと一緒に、いられるといいね。
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