妖精なアイツ【完全版】
お風呂から上がり、イライラしながらタオルで髪の毛を拭いていた。
部屋のドアノブに手をかけ、ため息をつく。
「くっそー…兄貴め…いつかみそ汁の具にしたんねん」
食いたくないけど。
と思いつつ、ドアを開けた。
ベッドの上に置かれた携帯電話が鳴っている。
「メール?……のり姉からや!」
桜井規香(さくらい のりこ)、私(と兄貴)のいとこのお姉さん。
今、東京で学校の先生をやっている。
のり姉は私が産まれた頃からずっと仲良しで、私の憧れ。
ちょっと前までは近くに住んでいたけど、二年前に東京に行ってしまった。
東京に行くって事は、のり姉と今より会えるって事やんな。
別に転校も悪くないかも?なんて事を考えつつ、メールを開いた。
【おばさんから聞いたよ!こっち来るんだって?楽しみー(>_<) のりこ】
私も楽しみ!と思い、メールを返信した。
のり姉は確か、高校の先生だから、その学校に通おうかな?と、考えていると、どこからか気配がした。
「お前、言っとくけど、のり姉が働いてる学校って超がつく進学校やぞ。」
兄貴はドアの隙間から覗いてボソリと呟いた。
「ビックリしたあ!なんや、このノゾキ魔!そんなん分かってるわ!…だから、勉強教えて?」
私はニコ二コと笑ってドアに近付いた。兄貴はこうみえて頭がいい。
「お兄様って呼んだら、考えなくもないぞ、妹よ。」
「調子のんな!ワカメ頭!!」
兄貴をグーでどつき、ドアを閉めた。
まったく…頼りにならない。
そう思ってため息をついた。
部屋のドアノブに手をかけ、ため息をつく。
「くっそー…兄貴め…いつかみそ汁の具にしたんねん」
食いたくないけど。
と思いつつ、ドアを開けた。
ベッドの上に置かれた携帯電話が鳴っている。
「メール?……のり姉からや!」
桜井規香(さくらい のりこ)、私(と兄貴)のいとこのお姉さん。
今、東京で学校の先生をやっている。
のり姉は私が産まれた頃からずっと仲良しで、私の憧れ。
ちょっと前までは近くに住んでいたけど、二年前に東京に行ってしまった。
東京に行くって事は、のり姉と今より会えるって事やんな。
別に転校も悪くないかも?なんて事を考えつつ、メールを開いた。
【おばさんから聞いたよ!こっち来るんだって?楽しみー(>_<) のりこ】
私も楽しみ!と思い、メールを返信した。
のり姉は確か、高校の先生だから、その学校に通おうかな?と、考えていると、どこからか気配がした。
「お前、言っとくけど、のり姉が働いてる学校って超がつく進学校やぞ。」
兄貴はドアの隙間から覗いてボソリと呟いた。
「ビックリしたあ!なんや、このノゾキ魔!そんなん分かってるわ!…だから、勉強教えて?」
私はニコ二コと笑ってドアに近付いた。兄貴はこうみえて頭がいい。
「お兄様って呼んだら、考えなくもないぞ、妹よ。」
「調子のんな!ワカメ頭!!」
兄貴をグーでどつき、ドアを閉めた。
まったく…頼りにならない。
そう思ってため息をついた。