妖精なアイツ【完全版】
そういえば、あの時妖精は何を言おうとしたんやろ…


『…ねえ、ミッキーは…』


『何でもない』


あの後、すぐに帰ったし、妖精の家に驚いて忘れてたけど。


いつもの妖精と態度がちゃうかった。
とは言っても、うちは妖精の事何も知らんし…


妖精が本当に何考えてるのかも全然分からへん。
妖精…いや、ヒカルはあの時どんな気持ちでおったんやろ…?


そう考えてそのまま眠りについた。



次の日、午後五時四十分。
……早く着すぎた。


てゆうかヤツはどんな格好でくるつもりなんだろう?
なんて事を十分程考えてるとヤツがやってきた。


「やあ!ミッキー。待たせたね!」


…………………あれ?


「ん?どうしたんだい。」


普通の格好だ。カジュアルだ。
こうして見ると普通の人間に見える。


「ははは。緊張してるのかい?ミッキー。」


あとは性格さえなんとかなれば。


……まあ贅沢は言ってられない。


私達はライブ会場へと向かった。
ライブ会場に到着し、中へと入っていく。


「やっぱ東京はちゃうなあ」


いや、どこも一緒なんだろうけど、やけにでかいハコに感じる。
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