妖精なアイツ【完全版】

クリスマス

最近、色々あって忘れていたけど、もうすぐクリスマス。


クリスマスイブと終業式はかぶるので、なんだかありがたみがない。


教室で、窓の外を眺めながらそう思う。


ナオは後ろで、次の授業の予習をしていた。


私はナオに近付き、単刀直入に、気になる事を聞いてみた。


「ナオは、小野田くんと過ごすの?」


ナオにそう聞いたら、顔を真っ赤にさせていた。


…かわいい。


「た、多分…」


多分って…確定してるくせに。


私はナオに頬を突いてからかった。


照れくさいのか、ナオは怒って教室を出ていった。
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