妖精なアイツ【完全版】
「ふふ、若也くんも元気そうで安心したわ。」


のり姉は笑って兄貴を見た。


「当たり前やん!もうビンビンやって!」


「…なんか、それ別の意味ちゃうの?」


「やっぱ、昔と変わらず仲良しみたいやね。」


のり姉はそう言って笑った。


その後、のり姉は私達のおとんとおかんと会話をし、新居へと向かった。



新居に入ると、真っ先に自分の部屋を確認する。


「おー!ここが私の新しい部屋かあ。」


窓を開け、喚起をする。


「んー!風邪通り良好!!」


風邪通りを確認したあと、部屋に置かれたダンボールのガムテープをさっそくはがしていく。


「美希?少し休んでからにしたら?」


のり姉は私の部屋のドアから、ヒョコッと顔を出して言った。


「ううん、なんとなく、やっちゃおーと思って!で、ちょっと疲れたら休む!」


「美希は元気ね。…よし、私も手伝う!」


そうして、二人で手分けしてダンボールの中身を出した。
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