彼女に捧げる新世界
ベッドの側でパソコンに向かい、調べている時。
ふっ、と何かを閃いた。
開いているパソコンの画面には様々な予備情報が並ぶ。
そこに閃いた。
データだ、
脳が生きているならデータの世界に入ればいい。
ネットワーク内なら身体がなくても問題はない。
彼女をデータ化すること事態はそう難しいことではないだろう。
俺はすぐにパソコンに向かい、彼女を構成するために持てる知識全てを使った。
その辺の学者より自分のほうがずっと知識がある…………。
こんな形で彼女を失うのは嫌だった。
これまでにない事なら、自分が作ればいい。
発明だったのかもしれない。
きっかけがなければ未来は変わらなかっただろう。