彼女に捧げる新世界
「聞こえるか?」
「……………はい」
成功だっ!!!
画面の中の彼女はゆっくりと瞬いた。
そしてキョロキョロと周囲を見ている。
俺は成功に拳を握ると、画面の中から覗く彼女が自分の斜め後ろを見つめ、目を見開いていた。
「私…………??一体……なに?」
何と説明すればいいか悩んだ………。
まさか死んだなんて言えない。
けれど状況が状況だ……。
それを自分が見たとしてもきっと困惑する。
嘘をつくわけにもいなかい。いずれバレるなら早いほうがいい…………。
意を決して、俺は彼女に全てを話した。
彼女が眠った後の出来事と俺がした事を………。