彼女に捧げる新世界









「聞こえるか?」


「……………はい」



成功だっ!!!



画面の中の彼女はゆっくりと瞬いた。

そしてキョロキョロと周囲を見ている。



俺は成功に拳を握ると、画面の中から覗く彼女が自分の斜め後ろを見つめ、目を見開いていた。




「私…………??一体……なに?」




何と説明すればいいか悩んだ………。

まさか死んだなんて言えない。

けれど状況が状況だ……。
それを自分が見たとしてもきっと困惑する。




嘘をつくわけにもいなかい。いずれバレるなら早いほうがいい…………。


意を決して、俺は彼女に全てを話した。



彼女が眠った後の出来事と俺がした事を………。











< 102 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop