彼女に捧げる新世界
どんな事も、結果を出すのは自分自身。


それが苦しい道であっても、

楽な道であっても。


選択があるならそれを決めるのは自分。



迷っても悩んでも、なにか思いがあったはず………。



「あなたは何を悩んでいるの………?」


エルファリアは悩みか迷いがある、そう思った。


「悩み………そうかもしれない。

私は都市の母としてシステムを拡大していく内に、だんだんわからなくなってきました」



理想と現実、虚構と妄想……。


ネットワークは時間概念が存在しないから、一秒でも一時間、一日そう感じるようになってきた。


私という存在は“エルファリア”になることによって意識さえ複数になって、



「守りたいものがあったのに、守れているのかわからない。


カイトを想っている気持ちも曖昧になってしまいそう………」


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