彼女に捧げる新世界



そう言ったエルファリアはとても機械には見えなかった。


ニルは彼女の顔を見つめた後、優しくミラを離す、



「………少し話しておいで、女同士のほうがいい話もある」



珍しく気を利かせた彼はスッと目を閉じた。



「俺は少し休むよ……。

雑な呼び方のせいで形も安定しないから」


「うん……でも……っ」




エルファリアの話も聞きたいが、せっかく会えた彼と離れたくない気持ちもある………。


もしも彼がこのまま消えてしまったら……、

嫌な想像が膨らんで、急に不安になった。


ニルは不安そうなミラの頭を優しく撫でる。



「大丈夫、」

「本当に……?」


「うん、

今の俺はカケラだから、寄せ集めて本体にしないと」


「よくわかんないよ、ニル。
大丈夫だよね………?」


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