彼女に捧げる新世界
不安げな表情はさせたくない………。
けれど、なにか……。
満たされる、
「まだ魔王として機能してるから大丈夫…………。
話が終わったらおいで」
ミラが頷くのを待ち、確認した後にこの場を離れた。
雷鳴が遠くに響き、厚い雲が空を覆う。
ニルは音もなく消えた…………。
「魔王はミラを見つめるときだけ違う顔なんだね………」
エルファリアは淋しげに呟く、
「ニルはわたしの世界の全てだから……、
わたしを誰より愛してくれるの」
優しい手も、美しい翼も、言葉にできない形も…………全てがわたしのものだと思っている。
夢よりもずっと夢、想像も出来ないような存在。
神にも等しい彼岸の者……。
「うらやましいな………」
けれど、なにか……。
満たされる、
「まだ魔王として機能してるから大丈夫…………。
話が終わったらおいで」
ミラが頷くのを待ち、確認した後にこの場を離れた。
雷鳴が遠くに響き、厚い雲が空を覆う。
ニルは音もなく消えた…………。
「魔王はミラを見つめるときだけ違う顔なんだね………」
エルファリアは淋しげに呟く、
「ニルはわたしの世界の全てだから……、
わたしを誰より愛してくれるの」
優しい手も、美しい翼も、言葉にできない形も…………全てがわたしのものだと思っている。
夢よりもずっと夢、想像も出来ないような存在。
神にも等しい彼岸の者……。
「うらやましいな………」