彼女に捧げる新世界


愛する人の側にいられないなんて悲しすぎる。

それが“見える”のに触れられないなら尚のこと………。


一分、一秒も惜しみたいでしょう?

永遠は叶わなくても、命ある限り共に、


わたしはそう思う。









ニル……………。









リアにチャンスを与えて?


彼女は十分に悩み、苦しみ………覚悟を決めていたよ。




不純な欲望なんかじゃない、

純水に彼と生きたいだけ。










きっとあなたが嫌う願いじゃない………。







心の中で呟く言葉が届くかはわからない。

それでもミラはニルに呼び掛ける………。




目を閉じ、

呼吸をゆっくりと、



耳をすまして彼を意識する………。


< 118 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop