彼女に捧げる新世界
愛する人の側にいられないなんて悲しすぎる。
それが“見える”のに触れられないなら尚のこと………。
一分、一秒も惜しみたいでしょう?
永遠は叶わなくても、命ある限り共に、
わたしはそう思う。
ニル……………。
リアにチャンスを与えて?
彼女は十分に悩み、苦しみ………覚悟を決めていたよ。
不純な欲望なんかじゃない、
純水に彼と生きたいだけ。
きっとあなたが嫌う願いじゃない………。
心の中で呟く言葉が届くかはわからない。
それでもミラはニルに呼び掛ける………。
目を閉じ、
呼吸をゆっくりと、
耳をすまして彼を意識する………。