彼女に捧げる新世界
「純粋ゆえに無垢な者だ………。
想いだけではままならぬものもある、お前は“魔王”を何処まで知っていると?
すべての意思を読み取るのは難しいものだ、知らずともよい事もあろうに…………」
彼の言う言葉はわかる。
でも、そうじゃない。
必ずしも通じあっていないことがあってもおかしくない、想うだけなら皆同じでしょう?
自分だけ違うなんて思ってないけど、
好きな人とずっと、ずっと一緒にいたいと思う。
知りたいこともたくさんあって、
知って欲しいこともあるよ。
もっと、もっと好きになりたい。
相思相愛………そうありたい。
彼の記憶まで見るつもりはなかったけど、知らなくてもいい事なんてないよ。
わたしが一番の理解者でいたいの………。
支えたい、
小さな力かもしれないけれど………。
求められる限りを尽くしたいの。
伝わらなくても、これがミラの本心で変わらない想い…………。