彼女に捧げる新世界



「……………とても、楽しい。

機械の私は孤独だったけど、温かい身体も空気も、すごく新鮮で、いろんなことが楽しいよ」



感謝なんて言葉に出来ないくらい………。






リアの言葉はミラにとってとても嬉しかった……。


同じ気持ちとは言えなくても、少しでも救われたなら嬉しい。



全てを助けてあげることは叶わなくても、一人でも自分たちが助けられた。





孤独がどんなに辛いものか、どんなに悲しいものか………。



今だからこそわかる。



だから、






「幸せになってね……」





愛し、愛されることは何よりも幸せだわ。







「ありがとう……

本当にっ」



優しくて綺麗で、可愛くて女神のようなミラは輝いて見える。




他愛のない話をする時間はあっという間で、自然な会話が緩やかに進んだ。











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