彼女に捧げる新世界
リアは一言で言うとしつこい。
良く言えば好奇心旺盛、
悪く言えばストーカー………。
愛想を振り撒いた覚えもないのに気づけば接近していて、俺の事を知ろうとした。
はっきり言う、色恋じゃない。
彼女の興味は俺の成績と行動で、その結果を出すための手段などが知りたかったようだ………。
だからと言って、追い掛けられるのは御免で、リアと会いそうな時間や廊下、談話室も避けた。
寄ってこられるのはどうも好きじゃない………。
彼女に限らず、その他も。
手を借りるほど困ることもないし、共同の課題も適当に隣の奴とやったりしてきた。
学校生活も一人で困らなかった。
離れた実家の両親にも負担のかからないように奨学金、成績の報償金で生活が賄えたし。
何より一人はラク。