彼女に捧げる新世界
共犯者と密約
その後、俺と彼女は恋人を装うことによって近い距離での情報交換を始めた。
彼女も父の行いを許せないらしく、積極的に根源を探る。
1番許せないのは堂々と人体実験をした科学者たち………。
靄のかかった視界が冴えていくように、潜在的な復讐心が俺を支配する。
いや、復讐ではなかったのかもしれない………。
国ごと壊してやろうと思った。
堕落しきった人間たちをただでは済まさない。
出来る限りを学び、持てる知識全てを使って、とうとう機密までたどり着いた。
人体実験の依頼は国がしたという事に………。
なら、じわじわ追い詰めて、引きずり出してやればいい。
歴史上に実在した後悔処刑を首都、そこで行おう……………。