女神さまにおねがい!!~カミコイ2~
「おい!!?加瀬…お前…俺の授業で寝るとは…いい度胸だ」
ナルの声で私は睡魔を飛ばした。
「す、すいません~」
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり……」
「平家物語」を私のそばで朗読を始めた。
「さっき読んだ…場所…教科書なしで言ってみろ!」
「分かりました…。昨日食べたカレーライスは少々辛くて喉が痛くなりました…」
教室中が笑いに包まれた。
「はぁ!!?」
ナルの目が見開いて、私を詰るように見ていた。
「すいません…昨日は肉じゃがでした…嘘ついてました」
再び、笑いが包む。