女神さまにおねがい!!~カミコイ2~

 「……」


 ナルは痛みで顔を歪ませながらも体を起こした。



 「……ヤッキー…完全に…キングさまは悪霊に心体を奪われている…」



 「……悪霊の魂の浄化は…俺には出来ない…」



 ヤッキーの視線が私に向く。



 「え…あ…私??私は…??」


 私は透牙に助けを求める。



 「確かに…ヴィーナスさましかお持ちないですが…今まで一度も浄化の力は使
ったことはありません…ヴィーナスさまには無理です」



 透牙がキッパリと言い切った。


 側近に言い切られ…私は少し凹む。


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